えいが「007シリーズ」にかかせないのがボンドガール。しゅじんこうがおとずれるせかいかくちでであうなぞのびじょは、とくにだんせいのえいがファンのこころをくすぐったはずだ。
かぶきにも、これににた「はまべびじん」がでてくるさくひんがある。みしらぬへんきょうのちをものがたりのぶたいにして、めずらしいふうぞくやことばのびじょをとうじょうさせ、ひとびとのそうぞうりょくをかきたてたのだ。
きげんは、ふじわらのふひとがつまとしたしこくのあまのゆうれいがとうじょうするのう「あま(あま)」のせかいにさかのぼる。のちにはすま(ひょうごけん)におけるありわらゆきひらとあまのまつかぜ、むらさめのいつわなどもさくひんかされ、こうしたものがたりのジャンルができあがった。
ちかまつもんざえもんのめいさく「ひらかにょごがしま(によごのしま)」も、おにかいケとうのエピソードとしてあまのひとりをとうじょうさせる。しまにながされたしゅんかんいっこうのしょうしょうなるけいがあまのちどりとこいにおちる。げんざいのかぶき「としひろ」では、ちどりはむすめのすがたであらわれるが、かつてはもっとエロチックなそんざいだったのだろう。10つきにぜんしんざがじょうえんした「としひろ」でそのようすをうかがうことができた。ふうふとなるなるけいのせりふで、ちどりたちあまのすがたをかなりせきららにびょうしゃしていたのだ。
こうしたしゅこうはきんだいでもつうようしていたようだ。いずみきょうかのだいひょうさくである「うたいき燈(うたあんどん)」は、いせしま(みえけん)をぶたいに、たびののうがくしのこいをえがく。のう「あま」をまうヒロイン、おさんじゅう(えいがでは、おそで)のすがたは、かこのさくひんのあまたちとかさなり、エキゾチックなそんざいとしてどくしゃ(かんきゃく)のそうぞうりょくをおおいにしげきした。(いくたまこと)