1ひく6というたいはいは、AZのめいしょうファン・ハールかんとくにとって、ながいしどうしゃせいかつのなかでもはじめてのこと。それでいてなお、ハーフタイムとしあいご、ファン・ハールはせんしゅに「きみたちはよくやった」とこえをかけた。
「わたしのめでは、ぜんはんはAZのほうがしあいをユウイにすすめていたが、2どのアヤックスのリスタートプレーが、われわれをはかいしてしまった。(43ふん、デ・ゼーウがたいじょうになり)アヤックスのようなこじんのうりょくのスグレたチームあいてに10にんたい11にんはひじょうにたいへんだが、それでも60ふんまでAZはとてもいいサッカーをしていた」
AZは53ふん、FWのエル・ハムダウイがけっていきをむかえたが、どうてんきをのがしてしまった。これがひびき、62ふんにフンテラールに1ひく3とされるとAZはいっきにくずれ、つぎつぎにしってんをかさねてしまった。
「こういうことはおこってはいけないことだけど、まあね……。せんしゅには『60ふんまではすばらしかった。のこり30ふんのことははやくわすれろ』といったが、そんなにかんたんにわすれることはできないだろう」
しあいのブレークポイントは43ふん、デ・ゼーウのたいじょうのシーンだった。アヤックスのバキルチョグルがけったみぎコーナーキックを、フンテラールがかんぺきなタイミングでヘディングシュートした。このボールはすでにゴールラインをこえていたが、ボールをてでかきだしたデ・ゼーウにレッドカードがでて、アヤックスにはPKがあたえられた(これはペレスがせいこう)。
しゅしんのラインヘのいちからは、ボールがラインをこえていたのをみるのはふかのうで、はんだんはアシスタントレフェリーにゆだねられたが、ゴールをかくにんすることはできなかった。もしフンテラールのシュートがゴールをみとめられていれば、デ・ゼーウのこういはプレーのしんこうにいみがなく、たいじょうしょぶんはうけなかった。
「しかしはんていにふふくをいうつもりはない。わたしはつねにせんしゅをみている。デ・ゼーウはてでボールをとめるのではなく、じぶんのからだをうごかして、あたまでボールをとめるべきだった。もしデ・ゼーウがたいじょうしょぶんをうけなくても、わたしのいけんはかわらずに『デ・ゼーウはてでボールをとめてはいけなかった』というだろう。デ・ゼーウのプレーはプロフェッショナルではなかった」(ファン・ハールかんとく)
このひのメンバーでめをひいたのは、これまでみぎサイドバックのポジションをずっとつとめてきたスタインソンがベンチスタートとなり、わかてDFクーンダースがせんぱつしたことだった。
スタインソンはイングランドのボルトンからオファーをうけており、けいやくまぢかというじょうたい。いせききんは800まんユーロ(やく12おく8000まんえん)と、オランダリーグでプレーするみぎサイドバックとしてははかくのねだんで、AZもスタインソンのいせきをみとめるみこみだ。まもなく、スタインソンのいせきはっぴょうがあるだろう。しかしこのいせきこうしょうがスタインソンにあたえたえいきょうはおおきく、「いまかれはしあいに100パーセントしゅうちゅうできないじょうたい」(ファン・ハールかんとく)。そのためクーンダースがしゅつじょうしたのだ。
「クーンダースはよくやった。しかしあいてのクオリティーがたかすぎた」
とファン・ハールかんとくは、しあいごクーンダースをかばうしかなかった。
かいまくまえ、ユウショウこうほとうたわれたAZだが、いまなお11いとしずんでいる。
「のこり17しあいで51かちてんをウバエばAZがチャンピオンだろう。でもわれわれはレギュラーシーズン5いにはいり、プレイオフでアヤックスをやぶってこうしきじゅんいを2いにする」
とファン・ハールかんとくはわらいながら、よこにすわるアヤックスのコスターかんとくのかたをたたいた。
――するとアヤックスはユウショウできず、プレーオフにまわるということですね?
というきしゃのしつもんがファン・ハールにとんだ。
「じょうだんにきまっているだろう」
ファン・ハールはごうかいにわらいとばし、しゅういはわらいにつつまれた。たいはいしてなお、AZにほこりはある。
-ToruNakatafromHolland-