「はだかのだんしのあせを、タッチペンでヤサシクふきとる」「シャワーをあびるだんしにいきをふきかけ、ゆげをとばす」――そんなゲームがとうじょうする。バンダイナムコゲームスがみつるをじしてとうにゅうするはつのオリジナルおとめゲーム。ニンテンドーDSよう「DUELLOVEこいするおとめはしょうりのめがみ」だ。
【ゲームがめんがぞう】 おとめゲームは、プレイヤーがだんせいキャラクターとれんあいするゲームのそうしょうで、しじょうはねんねんかくだいしているといわれている。なかでも「遙(はる)かなるじくう(とき)のなかで」「アンジェリーク」シリーズをてんかいするコーエーや、「ときめきメモリアルGirl'sside」シリーズのコナミなどがゆうりょくメーカー。バンダイナムコがオリジナルタイトルでしんしゅつするのははじめてだ。
かいはつした20だいのじょせいしゃいんはいう。だんせいからなんども、おなじしつもんをうけたと。「これ……おもしろいの?」
●どぎもをぬいた「あせふきゲーム」
DUELLOVEは、あせとなみだとこいと、そしてたくさんのもえようそがふくまれた、あついれんあいアドベンチャーゲームだ。こうこうせいじょしのしゅじんこう(プレイヤー)が、かくとうぎをたしなむだんしたちの「セコンド」になり、かれらをおうえんしていく。
そうにゅうされているミニゲームが、さくねんの「とうきょうゲームショウ」でもわだいをさらった。プレイヤーがタッチペンをつかってだんしのあせをふいてあげるというゲーム。いままでになかったおとめようそをちりばめたことが、らいじょうしゃのどぎもをぬいたのである。
だんせいどくしゃにとっては、このゲームのミリョクはふかかいきわまりないことだろう。じっさいこのゲームは、たんじょうするまでになんどもだんせいからおなじしつもんをうけていた。「これ……おもしろいの?」
●さんかしゃは、ことばをうしなった。
どうしゃCSカンパニーのおかかおりさん。バンダイ(とうじ)ににゅうしゃしたのは6ねんまえだ。とうじからかていようゲームかいはつをしぼうし、しゅうかんしょうねんジャンプのまんがをベースにした「ぎんたましいぎんさんといっしょ!ボクのかぶきまちにっき」(プレイステーション2)などのソフトのかいはつにたずさわってきた。
どうしゃにはじょせいかいはつしゃはすくなく、おかさんは「いつかじょせいにあそんでもらえるゲームがつくれたら」とひそかなやぼうをいだいていたという。だいのしょうねんマンガファンでライトなくさじょしでもあるおかさん。「そんなゲームをつくれたら、ついでにじぶんもあそびたいなっておもってたんですよね」
てんきはとつぜんやってきた。にゅうしゃ3ねんめ。きかくのしんじんによるプレゼンかいがひらかれることになったのだ。じょせいかいはつしゃはおかさんのみ。かのじょはおもった。おとめゲームにはしじょうがかならずある。ここでみんなにちゅうもくしてもらいたい――
おかさんは「DUELLOVE」のげんけいとなるきかくあんをはっぴょうする。PS2むけおとめゲームで、ないようはがくえんモノだが、とうじ「K-1」などがブームだったこともあり、「おとこどうしをたたかわせてみよう」とかくとうゲームのようそももりこんだ。キャラクターは「オリジナルでやる」といいきった。
しかし、プレゼンかいじょうのさんかしゃたちはみな、ことばをうしなった。
どうしゃのきかくはきせいキャラクターをつかうゲームがおおく、そのなかであえてオリジナルをだしたこともめずらしかったのだが、そもそもおとめゲームはバンダイがてがけたことのないジャンル。マーケットがよめなかった。
さらにはそのばにいたのがだんせいばかりで、なにがじょせいにうけるのかもわからないじょうきょう。「このこはなにをいってるんだろう、というあつかいでしたね」とおかさんはくしょうする。
けっきょくそのばではんだんできず、もういちどプレゼンのばがあたえられることになり、3カゲツごにしさくをひろうすることに。3カゲツかんできかくをねりなおし、さらにめをひくきのうをしさくして、ていあんしなくてはならなくなった。
●「……もう、スキにやってみればいいじゃない」
3カゲツかんのしこうさくごのなかで、ハードをPS2からDSにへんこう。まだDSがじょせいのまでふきゅうしていないころだったが、そうさせいがあっているとかんじてDSをえらんだ。そして、DSのタッチパネルをつかって「だんしのからだのあせをふく」というミニゲームをしさくすることにした。
さらにオリジナルキャラクターをつくるため、ターゲットそうにちかいどくしゃをもつはくせんしゃにきかくしょをもちこみ、へんしゅうぶにあししげくかよってきょうりょくをおねがいした。そのけっか、しょうじょコミックし「はなとゆめ」で「はなざかりのきみたちへ」などのさくひんをもつちゅうじょうひしゃ也さんに、キャラクターデザインをてがけてもらえるときまった。
おかさんはこうしたせいかをひっさげ、さいプレゼンにいどんだ。
あせふきゲームをふくむそのプレゼンちゅう。「……もう、スキにやってみればいいじゃない」となかばちからずくだが、GOサインがでたのだった。
こうして「DUELLOVE」はたんじょうすることになる。
●キャラにミリョクがなければ、あせをふいてもつまらない
しかしおかさんはなやんだ。「しじょうはかならずある。だからこそ、ターゲットであるじょせいたちにちゅうもくされるものをつくらなければ」。そればかりかんがえていた。
ただのれんあいモノでは「またあたらしいものがでたな」というていどでわすれられてしまう。どうしたらよいのか。しゃないにノウハウがあるわけでもないため、シナリオ、キャラクター、アニメーション、きのう、システムなどのこうそうに1ねんをようした。
おかさんは、キャラクターとシナリオにこだわることにした。
おとめゲームはいっぱんてきに、システムはたんじゅんだ。しかし、そのぶんとうじょうキャラクターとシナリオのミリョクがひっす。「キャラにひきつけられるところがなければ、あせをふいてもつまらない」というわけだ。
●もっとエロく!
キャラづくりのために、たしゃゲームはもちろん、マンガ、アニメ、さらにジャニーズのラインナップをけんきゅうした。さらにおとめゲームにはせいゆうのラインナップもじゅうようであるため、おおくのにんきせいゆうがしょぞくするあおにプロダクションにきょうりょくをいらい。キャラクターのイメージにあわせるためと、むりをいってあおにいがいのせいゆうにおねがいするほどこだわった。
アフレコにもさんか。ミニゲームでとうじょうする「エロごえ」にはとくにこだわり、「もっとエロく!」とダメだしをいれたという。
シャワーシーンでだんしはかならずはなうたをうたうというせっていがある。「このはなうたはあえてぜんいんアドリブでやってもらいました。せいゆうさんがふだんおふろでどんなはなうたをうたっているのかをもうそうしてもらいたい」
さらに、オープニングムービーのがっきょくでは、おとめににんきのロックバンド「GRANRODEO」をきよう。デモがめんで1きょくうたいきるというファンすいぜんのサービスもある。おとめのゆめ(もうそう?)をつめこんださくひんづくり、といってもかごんではなかろう。
かくとうぶぶんはしょうねんマンガスキのちがさわいだ。「かくとうのスタイルをは『らんま1/2』みたいなイメージでかんがえてましたね」。アニメーションはおとめゲームでのじっせきがある「ゆめふとしカンパニー」にいらいした。キャラクターせっていすらきまっていないじょうきょうだったにもかかわらず、こちらもはくせんしゃどうよう、かよいつめてようやくOKをもらえた。
●がめんのきれめが「アノぶぶん」なのですが……
そして、きわめつけは「もえ」ようそまんさいのミニゲームへのこだわりだ。
ミニゲームに「だんしがシャワールームにいるときに、DSにむかっていきをふきかけて、ゆげをとりはらう」というものがある。これは、おかさんのもうそうのさんぶつだ。「DSのがめんにはだかをたたせたい、というがんぼうからうまれたんです。じょうげのがめんのきれめがアノぶぶんなのですが、DSならこのいちいがいにありえないだろうと(えみ)」
あせふきのミニゲームでは、ゲームちゅうでだんしの「ヘブンポイント」のあせをふくと、だんしが「ヘブンがお」とよばれるこうこつとしたひょうじょうになるというきのうがある。この“ポイント”はかいはつしゅうりょうぎりぎりだったさくねんのねんまつにおもいつき、しようがすでにかんせいしていたにもかかわらず、「これがなきゃダメです!」とおしきってついかしたというシロモノ。だきょうをゆるさぬ「おとめ」っぷりである。
●やってみた
あせふきゲーム、きしゃも試遊してみたがいがいとむずかしく、だんしはみるみるふきげんなかおに……。とはいえMっきのつよいきしゃは、それはそれでまんぞくした。
うまくプレイできるとだんしがどんどんこうふんしてくるため、たようなこえをはっするようになる。へたくそなきしゃにかわりおかさんがプレイすると、だんしはヘブンがおをれんぱつ。しゅういはえもいわれぬこえにつつまれた。「ここをこうするとですね……」というおかさんは、まるでどうぶつとざれるムツゴロウさんのようだ。
試遊したさいのしゅういのはんのうはどうかとおかさんにたずねると、「わかいひとはおもしろがってくれましたが、ねんぱいのだんせいかたははずかしがってました。あのエロごえに……」とのこと。けっきょく、かんぜんにりかいされたわけではなかったようだが、いまでは「はつばいソフトラインナップのなかになぜかおとめゲームがある」としゃないでもわだいになっているソフトの1つのようだ。
●すべてのこいするおとめのために
こんごはモバイルやマンガ、ぶっぱんてんかいがよていされているが、いずれはイベントなどもおこなっていきたいという。
「100まんほんとはいいませんが、100まんにんのじょせいにあそんでもらえるようなソフトにしたいです。なんせ『すべてのこいするおとめのために!』がキャッチコピーですから!」といきごみをみせるおかさん。いまはネタゲーあつかいだが、ながくあいされるソフトにしたいとのことだ。
ミニゲームがちゅうもくされがちではあるが、きほんは「れんあいアドベンチャーゲーム」。「むねキュンありホロリありです」とおかさんはシナリオにもじしんをみせる。「しょうらいてきにはだいに、だいさんの『DUELLOVE』、もしくはおとめゲームシリーズをつくっていきたいですね」(おかさん)
おとめゲームかいのたいふうのめとなるか。
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