せんじつのマスコミにむけたペレのはつげんは、ロナウドのおきにめさなかったようだ。“かいぶつ”のふっきのかのうせいについてたずねられた“おうさま”は、なにのえんりょもなく、かいぎてきなようすでこうこたえた。
「こころぐるしいことだが、ロナウドがいぜんのようなすがたにもどれるとはおもわない。2000ねんのさいしょのけがのあと、かれにあいにいったときのことをおぼえている。そのわずか2ねんごにはふっかつし、ワールドカップですばらしいかつやくをした。いがくはしんぽしているが、かれがいくつかとしをとったこともまたじじつだ。100パーセントのすがたをとりもどしたかれをまたみてみたいが、ざんねんながらそうはならないとおもう」
このはつげんをだまってうけいれていたロナウドが、ついにくちをひらいた。『ラジオ・グローボ』にたいして、かれは「みをいうと、ペレがああいってくれてうれしい」とかたっている。だが、このことばは、ゴールまえでしばしばみせてきたのとおなじような、みごとな“トラップ”だった。
「なぜかというと、ペレがあらゆるよそうをはずすことでゆうめいなのは、だれもがしっていることだからね。いつもペレがいうこととは、ちょうどぎゃくのことがおこる」
ブラジルだいひょうしじょう、ほかのだれよりもゴールをきろくしてきた2にんのぜっせんは、このいちげきでまくをとじた。“かいぶつ”はグラウンドのなかでもそとでも、いつもかわることはない。ロナウドとペレとのかんけいは、これまでもけっしてしんみつであるようにはかんじられなかった。
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