ハーフタイムシアターは、えんげきしゅうだんキャラメルボックスが1989ねんからスタートさせたいちほん60ぶんのたんぺんさくひんを2さくひんれんぞくじょうえんするけいたい。そのさいしんこうえん『ハックルベリーにさよならを』『すいへいせんのあるきかた』が6つき8にち、しんじゅくのシアターアプルでまくをあけた。
⇒『ハックルベリーにさよならを』『すいへいせんのあるきかた』のぶたいしゃしん『ハックルベリーにさよならを』は12ねんぶりのさいえんさくひん。しょうがっこう6ねんせいのケンジは、かていきょうしのコーキチくんにおしえてもらったカヌーにむちゅう。しかしかあさんはボートですらのることをゆるしてくれない。ハナレてくらすとうさんとあうつきにいちかいのめんかいびは、かあさんにかくれてボートにのれるゆいいつのひだ。しかしあるひ、とうさんのへやにいくとみしらぬじょせい、カオルさんがいた。カオルさんとさいこんしたいというとうさんのことばにやりきれなくなったケンジは、こうえんのボートでかわをくだる。
だだをこねるほど“こども”ではない。でもおとなたちのつごうをすんなりうけいれられるほど“おとな”でもない。12さいというびみょうなねんれいゆえに、ケンジがくりかえす「ぼくはいちにんになりたい」ということばがむねにささる。かつて12さいだったわたしたちのなかにもたしかにあったやるせなさやげきじょうを、ケンジやく・じつかわきみこはじつにリアルにひょうげん。きっといまこのしゅんかんにも、たくさんの“ケンジ”がいるのだろう……そんなことをかんじさせられたさくひんだ。
いっぽうのしんさく『すいへいせんのあるきかた』は、にがいおもいやつらいことをのりこえてきて“おとな”になったいまだからこそみたいさくひん。しゅじんこう・こういちがじぶんのへやにきたくすると、そこにはじぶんが12さいのときになくなったはは・アサミがいた。やがてこういちはアサミがしんでからのこどくだった23ねんかんをかたりはじめる…。
めのまえのははがげんざいのじぶんよりわかいということへのかすかなとまどいもかんじさせつつ、ひさびさのさいかいをたのしむこういち。しかしはなすうち、35さいのかれがもつつよさとよわさがじょじょにろていされていく。ひとりでいきていかざるをえなかった、そういうじょうきょうにおかれてしまったから……。しかし、さいごになぜアサミがあらわれたかというりゆうがはんめいしたとき、そこにはおおきなしょうげきとかんどうがまっている。“あなたはひとりじゃない”そのメッセージにらくるいひっしのめいさくだ。60ふんほぼでずっぱりでこういちをえんじるおかだたつやのねつえんにもちゅうもく。
そうほうとも、60ふんというさくひんならではのかんどうがそこにある。キャラメルボックスのもちあじであるしっそうかんはもちろん、みじかいさくひんゆえ、メッセージがよりシンプルに、ダイレクトにひびいてくるのだ。そしてりょうさくひんともキーになっているのは12さいというねんれい。もしこのねんれいになにかすこしでもおもうものがあるひとがいれば、げきじょうへあしをはこんでみてほしい。あなたのなかでなにかが、すこしかわるかもしれない。
こうえんは6つき29にち(び)までとうきょうしんじゅく・シアターアプルでじょうえん。7つき6にち(び)から13にち(び)までしんこうべオリエンタルげきじょう、7つき18にち(きん)から20にち(び)までなごや・めいてつホールでじょうえんされる。
【かんれんきじ】
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