イマドキは5つきびょうじゃなくて「6つきびょう」なんだそうだ。つゆでこころもジメジメするいまのじきがあぶない。もんだいは、そうだんにのっているアナタまで「ウツ」にたおれるおそれがあることだ。
ちょうど1ねんまえのいまごろのことだ。ITかんれんきぎょうのえいぎょうマネジャーTさん(38)は、しんにゅうしゃいんKくん(23)の“いへん”にきづいた。
たいいくかいけいのKくんはこえがでかい。ところが、そのひのかれのでんわのうけこたえは、どうもよわよわしかった。
「どうした?」とたずねても、「はあ〜」となまへんじ。
〈まずいな〉とおもってのみにさそうと、Kくんは「やるきがでない。あさ、おきられない」とうちあけた。Tさんはカウンセリングをすすめたが、かれは「ひょうかにひびくでしょ」とおよびごしだ。
しばらくようすをみることにしたが、Kくんはしんや、「あたまがいたくてねむれない」などとそうだんのでんわをかけてきたりする。
「つきはなすわけにもいかないし……。とはいえ、こっちだってしごとでヘトヘト。かれにじかんをとられてざんぎょうがふえ、しゅりょうがふえ、つかれもたまるいっぽう。だんだんわたしまでしゅっしゃするのがおっくうになってきたんです」
そんなじょうたいが1カゲツはんほどつづいたあるひ、Kくんのははおやから「むすこをちょっとやすませてほしい」とれんらくがはいった。Tさんはないしんホッとしたそうだ。
そこそこおおきなきぎょうでは4つきいっぱいしんじんけんしゅうで、5つきのれんきゅうあけからはいぞく。しんしゃかいじんの5つきびょうは、がくせいの1カゲツおくれではっしょうする。だから「6つきびょう」がおおいんだとか。
●そうだんにのっているうちに…
もちろん、ちゅうかんかんりしょくにはたじんじじゃない。
「ウツじょうたいのぶかをかかえたじょうしが“ともだおれ”になる。ままあるケースです」
こうはなすのは、ストレスケアひびやクリニックいんちょうのさかいかずおしだ。
「さいきんは、かんりしょくのメンタルヘルスきょういくもおこなわれていますが、たとえば、ぶかがかるいウツじょうたいになる。そうだんにのっているじょうしがイライラをつのらせていく。ぶかはそのイライラをかんじとり、ウツをあっかさせる。じょうしのイライラはさらにつのり、じょうしまでウツじょうたいに。よかれとおもってしたアドバイスが、ウツをこじらせることもすくなくない。まけのスパイラルにおちいるわけです」
すべてのきぎょうが、しゃいんのメンタルヘルスたいさくにねっしんなわけじゃない。それでなくても、ちゅうかんかんりしょくはじぶんのしごとでていっぱいだ。
「めんどうみのいいじょうしは、まじめでせきにんかんもつよい。まけのスパイラルにおちいりやすいのです。もしぶかがウツになっても、アナタのせきにんではない。『じぶんはしろうとだからプロのいし、カウンセラーにまかせよう』というわりぎりもひつようです」(さかいし)
ひょうかをきにするぶかがじゅしんをしぶったら、「オレもいっしょにいってやるから」などとさそってみる。きょりをおいてせっしたほうが、おたがいのためだ。
【つまのウツとどうつきあう?】
●じぶんがたのしむことにつみをかんじるひつようはない
ぶかはたにん。いざとなれば“きれる”が、つまはそうはいかない。
Sさん(43)は、メーカーそうむかちょう。6さいとししたのつまとけっこんして7ねん。こどもはいない。つまがまいにちのように「たいくつ」とタメイキをつくので、「パートでもはじめたら?」とアドバイスしたが、「やるきがしない」。
そのうち、かじをサボルようになった。しんぱいになったSさんはつまにじゅしんをすすめたが、「わたしはおかしくない」となかれてしまった。
ウツには、ウオーキングなどのリズムうんどうがいい。そうきいたSさんはきゅうじつ、つまをそとにつれだすようになった。
「でも、きたくしたとたんにふさぎこんだりして。しはんのあんていざいをのむようにいったら、『びょうにんあつかいしないで』とこんがんされた。でも、つまの“ほっさ”はとつぜんおきる。まいにち、ぐちをきかされて、こころがやすまるときがない。さいきんはわたしもからだがだるくて……」
ホトホトこまりはてているSさんだ。
かぞくで「ともだおれ」というケースも、ままある。はいゆうのはぎわらながれ(55)ふさいもそうだった。
まえでのさかいしがアドバイスする。
「あいてがみうちのばあい、ケンシンてきになりすぎてしまいますが、じぶんのいきぬきになるたのしみもみつけてください。つまがウツになっても、アナタのせきにんではない。じぶんがたのしむことにざいあくかんをおぼえるひつようもない。ともだおれになったらそれこそたいへんです」
【ちなみに】
さいきん3ねんかんでこころのびょうきをかかえるしゃいんがふえたきぎょうは55ぱーせんと。しゃいん1000にんいじょうのきぎょうでは71ぱーせんとにのぼり、だいきぎょうほどおおい。とくにぞうかがめだつねんだいは30だいがさいたで52ぱーせんと(ぜんかい40ぱーせんと)、ついで20だいの41ぱーせんと(どう28ぱーせんと)だった。わかいしゃいんのストレスもそうとうたまっているようだ。ろうむぎょうせいけんきゅうじょのちょうさ(4つき)による。