Wオープンスタイルはほんとうにひょうかされるのか──。まだよにでていないぜんモデルP905iをてに、すでに「P906i」のかいはつがはじまっていた。
【たのがぞうをふくむきじ】 ドコモの2008ねんなつモデル「P906i」は、ヒットモデルとなった2007ねんあきふゆモデル「P905i」のとくちょうをけいしょうしながら、デザインやきのうをこうじょうさせた“せいじょうしんかモデル”としてとうじょうした。
ディスプレイがよこにもひらくWオープンスタイルの“VIERAケータイ”。ワンセグ、おサイフケータイ、フルワイドVGA(480かける854ピクセル)のこうかいぞうどディスプレイとFOMAハイスピード(HSDPA)、510まんがそAFカメラ、よこむきプレイたいおうの3Dゲームなど、ぜんモデルのP905iはたさいなとくちょうでユーザーのにんきをえた。
そのじきモデルP906iは、それいじょうのなにがひつようだったのか。かいはつのうらがわをパナソニックモバイルコミュニケーションズのP906iかいはつチームにきいた。
●かいはつは「“Wオープンスタイル”をさらにどうするか」からはじまった
「おかげさまでP905iはにんききしゅになりました。P906iのかいはつは、ちょうどP905iがほぼかんせいにちかづいたときにスタートしました」(プロジェクトマネージャーのまつおまなぶし いか、まつおし)
ねんにすうかいモデルチェンジし、しんかするにっぽんのけいたい。しんきしゅはそのスウカゲツでかいはつするのではなく、すうねんたんいのけいかくでおこなわれる。
P906iはやく1ねんまえの2007ねん5つきごろにかいはつがはじまった。もちろん2007ねん11つきはつばいのP905iもよにでてはいないときのこと。にんきのりゆうの1つになったWオープンスタイルも、とうじはユーザーにどううけいれられるかみちすうであった。
「きょねんのいまごろは、かなりもめていましたね(えみ)」(しょうひんきかくたんとうのおおひらしげるあかつきし いか、おおひらし)
「すでにかいはつがしゅうりょうしつつあるが、まだよにでていないP905iをてに、なにをしんかさせればいいか。なにがたりないのか、ユーザーはなにがふまんか。これをみきわめるのがひじょうにこんなんでした」(まつおし)
Wオープンスタイルは、ボタンそうさでディスプレイがひらくワンプッシュオープンとともに、ディスプレイがよこにもひらき、えいぞうコンテンツWebサイト、ゲームなどをよこむきでりようできる。このあたらしいりようスタイルをていあんするためにかいはつされたよこびらきのヒンジきこうがもじどおり“じく”になっている。
「P905iでやりきれなかったことは、まず“みため”です。Wオープンスタイルはユーザーにおどろきをあたえられるスタイルですが、かいはつきかんのつごうじょう、じつはだきょうしたかしょもありました。ふつうのスリムボディなのに、よこにもひらく──よこびらきのかんせいどをさらにあげようということをさいじゅうようのテーマにしました」(おおひらし)
「うすくするといっても、そのためのしんきこうのヒンジはまにあうのか──などもふくめてここから2、3カゲツぎろんしてほうこうせいをきめました。これがきょねんのなつころでした。あついなかであついぎろんをしていたのをおもいだしました」(まつおし)
それほどきにならず、デッパリのないスマートなボディだったとおもうP905iも、よくみるとみぎがわめんにすうミリのデッパリがある。これはヒンジのよこびらききこうのためにもうけられたもので、ヒンジをしゅうのうするのにこのスペースがひつようだった。
そのちいさいデッパリはP906iできれいになくなった。そくめんとともにややふくらんでいたはいめんパネルもびしっとへいかつめんになり、ちょくせんてきでスマートないんしょうをうけるデザインへしんかし、ほんたいのあつさは1.1ミリうすい17.4ミリ、じゅうりょうも14グラムかるい123グラムをじつげんした。
「ヒンジないのじく径のほか、じつはこうぞうもおおきくちがいます。P905iのヒンジはおもにいたじょうのきんぞくでこうせいしていますが、おなじこうぞうのままこれいじょうちいさくするときょうどがたもてなくなります。P906iはおもいきってそのざいしつそのものもかえ、しょうけいか、こがたか、けいりょうかをはかりました。そのけっか、こがたかしつつもきょうどはP905iとどうとうにしあげることができました」(きこうせっけいたんとうのみなみけんじし いか、みなみし)
もちろん、“まほうのフック”もけんざいで、ディスプレイをよこにひらいてもぐらつきがしょうじることはない。
また、かいりょうがたのヒンジとともにないぶのきばんデザインもかなりへんこうした。P905iとみくらべるとりめんのバッテリーふきんやそくめんのキーはいちがややことなることにきがつく。
これらのけっかP906iは、906iシリーズではうすがたモデルの「N906iみゅー」につぐ123グラムのけいりょうボディにしあげた。すうちでみるとそれほどとはおもえないかもしれないが、906iシリーズには143グラムのややじゅうりょうのあるモデルもあり、てにとってくらべると「あ、かるい」とはっきりかんじられるほどだ。
「うすくするためにみなおしたかしょもおおく、きばんデザインはかなりちがいます。これらのとりくみはけっかとしてけいりょうかにもつながりました」(でんきせっけいたんとうのふじわらひろきし いか、ふじわらし)
●ワンセグは「iTV」なみにしんか
パナソニックのテレビブランドをかんする「VIERAケータイ」は、えいぞうひょうげんもてっていついきゅう“しなければならない”。
P906iは、P905iをベースにえいぞうきのうをきょうかした「P905iTV」とほぼどうとうのワンセグせいのうがあたえられた。
まずはディスプレイサイズ。P905iより0.1インチおおきい、3.1インチのフルワイドVGAえきしょうをさいようした。P905iTVの3.5インチにはおよばないが、P905iとほぼおなじボディサイズにもかかわらずおおがたかされたのがポイントの1つだ。
「パネルそのものも、よりコントラストせいのうのよいものをさいようしています。えいぞうだけでなく、たとえばまち受やメニューがめん、そしてしゃしんデータのひょうじせいのうもP905iよりしんかしています」(プロジェクトマネージャーのかたやまし いか、かたやまし)
じはフレームほかんぎじゅつ「モバイルWスピード」。15fps(まいびょう15フレーム)のワンセグえいぞうをばいの30fpsでひょうじし、カクカクしないなめらかなえいぞうをひょうじできるものだ。フレームほかんは2008ねんなつのワンセグけいたいでさいようれいがふえたりゅうこうきのうだが、P905iTVがけいたいではじめてそなえたこのきのうはP906iへしっかりけいしょうされた。
おなじく「モバイルWコントラストAI」もP905iTVからけいしょうし、コントラストはP905iの2000:1からさいだい4000:1にこうじょう。ワンセグえいぞうは、P905iよりだいがめんでなめらか、かつかいちょうゆたかにひょうじできるせいのうをひょうじゅんでそなえた。
「P905iTVのえいぞうぎじゅつはP906iにすべてはいっています」(まつおし)
「また、のちからでるきしゅということで、がしつもどうとうかそれいじょうにしあがったじしんがあります。ぎじゅつそのものはおなじですが、フレームほかんやえいぞうほせいのチューニングもすすんでいますから」(かたやまし)
さいごにワンセグアンテナもないぞう。2しゅるいのアンテナと2つのチューナーによるごうせいダイバーシティぎじゅつをもりこんだ。
ワンセグけいたいのおおくはテレビしんごうをじゅしんするためのホイップアンテナをそなえる。ぜんきしゅのP905iもおなじほうほうで、ワンセグはこのホイップアンテナをのばしてしちょうするスタイルだった。P906のスマートなボディデザインのじつげんはこのアンテナをないぞうがたとしたこうかもおおきい。
ワンセグアンテナは、ボディないのフレームしゅういとマイクふきんの2カショにせっちする。この2つのアンテナとチューナーでじゅしんしたしんごうをごうせいしてじゅしんかんどをあげるしくみだ。じゅしんかんどはアンテナをのばしたP905iとほぼどうとうのせいのうをじつげんする。
「かんどせいのうはとうぜんかくほしながら、ワンセグしちょうスタイルもカッコウヨク──テレビをみるのにアンテナをのばすのは“ぎしき”としてはいいですが、すこしめんどうではないですか?」(おおひらし)
どおりしんようアンテナのないぞうかがあたりまえになったように、こんご、ワンセグアンテナもないぞうかがすすむとよそうされる。パナソニックけいたいはこんご、「P705i」にさいようしたかんぜんないぞうがたをすすめるかんがえで、P906iもふくめた2008ねんなつのしんきしゅすべてでワンセグアンテナのないぞうかをたしゃにさきがけてじつげんした。
●“モノ”がないてさぐりじょうたいでかいはつしたよこむきUI
P905iのせいじょうしんかモデルとして、P906iのしんかてんをにちじょうてきにかんじられるきのう、それがよこむきようUI「ヨコメニュー」である。
ヨコオープンスタイルじにメニューをひらくと、ワンセグやデータフォルダ、フルブラウザ、ゲームなどをよこむきのままそうさできるせんようのよこむきメニューがあらわれる。まち受画めんもよこむきにたいおうし、とけいやカレンダー、スケジュール、iチャネルのニューステロップなどをひょうじしておける。ヨコオープンスタイルのまま、デスクトップカレンダーやデジタルフォトフレームなどとしてかつようすることもそうていしたとりくみだ。
「“Wオープンスタイルだからできること”を、かなりじかんをかけてぎろんしましたね。よこむきUIは、P905iのかいはつじからしっかりととうさいしたいとおもってはいましたが、けっかとして(P905iでは)おおくをじつげんできませんでしたから、なおさらでした」(まつおし)
「“どんなUIにするか”をきめるのも、かなりしんどいさぎょうでした。じっさいにさんこうにできる“モノ”がなかったのでどうにも……というじょうきょうでして。いくらせんいずをかんぺきにさくせいしても、じっさいにそうさしてみると“あれ? ここつかいにくいね”というところもおおかったですね。このあたりのチューニングはとくにじかんをかけてにつめました」(ソフトウェアせっけいたんとうのこいけし)
「ワンセグやどうが・しゃしんひょうじはもちろん、P905iでコウヒョウだったゲームアプリは、こんかいもミリョクてきとおもってもらえるようなよこむきたいおうの“たいさく”をプリインストールしています」(コンテンツきかくたんとうのあいざわあつしし いか、あいざわし)
じゅうじつするないぞうコンテンツも、P906iのこうにゅうポイントの1つにあげられる。P905iにどうこりした「リッジレーサーズモバイル」につづき、P906iは「レイトンきょうじゅとふしぎなまち」(レベルファイブ)と「きどうせんしガンダムU.C.0079」のフルバージョンがきほんむりょう(ついかデータのダウンロードなど、パケットつうしんりょうはべっとひつよう)であそべる。
「たいさくゲームもこのスタイルだからできます。コンテンツプロバイダさんときょうどうでゲームとしてのかんせいどもてっていしてついきゅうしました。ゲームもここまでできるんだというのを905iでしっていただいたとおもうので、これをさらについきゅうしました」(あいざわし)
「これまではたんまつのないぞうメモリないにどうつめこむか……といった“わりきるかしょのしゅしゃせんたく”もかだいの1つでしたが、こんかいはあえてダウンロードによるむりょうバージョンアップのほうほうで、がいぶメモリにデータをダウンロードほぞんするほうほうにしました。コンテンツにかかるついかりょうきんはもちろんありません。メーカーこうしきけいたいサイト(P-SQUARE)からダウンロードできるようになっています」(まつおし)
メーカーこうしきサイト「P-SQUARE」にはプリインストールするガンダムとレイトンきょうじゅアプリいがいに「バーチャファイターモバイルforP」(はいしんきかん:2009ねん5つきまつまで)や「でんしゃでGO!やまてせんワイドばんtype-P」(はいしんきかん:2009ねん5つきまつまで)といったよこむきでたのしめるゲームアプリもよういする。
これらはもちろんP906iをこうにゅうしたユーザーぜんいんむけのとくてんだ。
「かていようけいたいゲームきとほぼどうとうクオリティのゲームを“ほぼそのまま、むりょうであそべる”こともつよくアピールしたいですね」(まつおし)
●よくつかうきのうは、「それいがいひつようない」ほどこうきのうに
メインカメラはP905iとおなじ、けいたいカメラとしてはさいこうクラスのゆうこう510まんがそCMOSだが、かおにんしきオートフォーカスたすオートろしゅつきのうをあらたにそなえた。パナソニックどくじのかおにんしきとかいちょうほせいぎじゅつにより、ファインダーないのかおをさいだい5にんまでじどうけんしゅつし、ピントをあわせるポイントをじどうついびするとともに、(ふくすうのかおがけんしゅつされたばあいはそのなかの1にんに)てきせつなろしゅつへちょうせいするものだ。
このかいちょうほせいぎじゅつはぎゃっこうやひかげ、くもりのひのさつえいもはいけいをしろとびさせることなく、きれいなかおいろ、はだいろになるようじどうほせいするようチューニングをほどこしたという。
「このカメラは、“これだけメインでつかっていただける”ほどのせいのうにしました」(おおひらし)
どうがさつえいきのうもさいだい640かける480ピクセル(VGA)やハーフVGAワイド(640かける352ピクセル)/30fpsのどうががさつえいかのう。どうがのさつえいちゅう、つねにピントをあわせつづけるコンティニュアスAFにもたいおうする。
「カメラきのうは、LUMIXなどパナソニックがちくせきするぎじゅつやノウハウをもちいています。けいたいのかおにんしきAFはたしゃさんにさきにやられてしまったこともありまして(えみ)、たしゃさんのおなじきのうよりにんしきりつがたかく、じどうてきに“よりきれいなしゃしんにほせいする”きのうもふくめてまんぞくのいくきのうになったとおもいます」(まつおし)
ワンセグのフレームほかんぎじゅつやかおにんしきAFぎじゅつなど、1つまえのモデルで“けいたいはつ”だったきのうは、スウカゲツごにとうじょうするしんきしゅで“あたりまえ”になってしまうほどキョウソウがはげしいけいたいかいはつのげんば。そこに“ひとのこころにひびく”しんきしゅをスウカゲツごとにとうにゅうするのは、なみたいていのどりょくではすまないことだろう。
P906iのしんかは“たったすうミリ”のデッパリをなくすことにはじまった。これをじくにうかんだあらたなアイデアから“どうつかいやすくするか”についてのきのうこうじょうにつとめた。そのけっか、P905iのじゃくてんやだきょうをかいしょうするさまざまなしんかにつながった。
こうしてうまれたP906iをユーザーはどうひょうかするだろうか。ドコモの906iシリーズはなつモデルのはっぴょうからひをおかずはつばいされ、なかでもP906iは906iシリーズいちばんのりの6つき1にちにはつばいされた。906iシリーズはとりあえず、おおむねであしがコウチョウのようである。
「P906iは、P905iのせいじょうしんかがたとしてかなりのかんせいどにしあがりました。まだ“VIERAケータイ”をおもちでないひとにぜひつかってもらいたいとおもいます」(まつおし)
●カスジャケとBluetooth、そして「iL」
かつての“P”たんまつにさいようしたきのうに、がいそうをきせかえできる「カスタムジャケット」がある。2008ねんなつモデルはソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズせいたんまつ「SO706i」やauむけの「フルチェンケータイre」ににたきのうがそなわる。
「カスタムジャケットは、いちおうかいはつとうしょのぎだいとしてはあがりました。ただ、あつくなってしまうことと、それがほんとうに“うり”になるのかをけんとうしたけっか、さいようはみおくりました。」
906iシリーズは“P”たんまついがいに「SH906i」など、Bluetoothとうさいきしゅがふえた。P906iはSH906iにそなわる、がいぶのBluetoothキーボードでそうさできるHIDプロファイルはそなえないが、しんBluetoothレシーバー「ワイヤレスイヤホンセット02」(ドコモのひょうじゅんオプションひんとしててんかいする、SH906iなどのBluetoothたいおうたんまつでもつかえる)をとうにゅうし、せつぞくのてまもじゅうらいのきしゅよりらくになった。たしゃせいBluetoothたいおうきしゅではできるきしゅもあった「Bluetoothレシーバーのそうさだけでおんがくさいせいかいし」にたいおうした。
そのほか、こんかいのP906iシリーズは「iTV」などのきかくたんまつをとうにゅうしない。ドコモのしんサービス「ホームU」にたいおうするむせんLANとうさいたんまつ「N906iLonefone」などはどうおもっているだろうか。
「うーん。へいしゃもやらざるをえなくなるのですかね(えみ)。しょうひんラインアップをどうとらえるかというのもありますので、コメントはひかえます」
──ふゆにきたいしてくれ、ということですかね。
「ははは(えみ)。ノーコメントです」
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P906i レビュー:しゃしんでかいせつする「P906i」 よこむきUIとワンセグきょうかで“Wオープン”デザインせんれん──「P906i」 むせんLAN、タッチパネル、ぎじ5.1ch、かおにんしきカメラ、よこUI……“ぜんぶいり”がさらにきょうか──ドコモ、906iシリーズ8きしゅはっぴょう