流し読みニュース > 記事 ’08記者リポート:金沢・「朗読」ブーム 広がる想像の翼 /石川(毎日新聞)
この記事を、ひらがな解除する
’ぜろはちきしゃりぽーと:かなざわ・「ろうどく」ぶーむ ひろがるそうぞうのつばさ /いしかわ(まいにちしんぶん)

’08記者リポート:金沢・「朗読」ブーム 広がる想像の翼 /石川(毎日新聞

21日(月)17時1分



 ◇「はなす」「きく」こころにえがくさくひんのせかい
 いま、ろうどくがブームだという。いしかわきんだいぶんがくかん(かなざわし)がこんねんどからはじめたげつれいろうどくかいは、いつもせいきょうだ。ろうどくしゃはかつじをにくせいにかえてかたりかけ、こうこつ(こうこつ)としてつむ(めい)もくするさんかしゃ。なぜ「ろうどく」なのか。かなざわしのあるろうどくげきグループにそのていりゅうをみた。【のがみあきら】
 ◇ろうどくげきおおいり
 6つき27にち、ぶんがくかんでのろうどくかい。きゅうせいよんだかのもときょうしつをつかったちいさなかいじょうは、ちゅうこうねんじょせいをちゅうしんに100にんいじょうのかんきゃくであふれた。いのうえやすしのたんぺん「しゅうう(しゅうう)」をよむ。うみべのまちをぶたいにしょうねんのかいまみただんじょのあいぞう、じょせいへのあわいどうけいをえがく。
 ろうどくはえんげきかのおもてがわなおきさん(32)。ぶたいそうちはない。かたりくちはたんぱくだが、かいわやばめんてんかんのばでは「ま」をたくみにつかう。かんきゃくのじょせい(60)は「しぜんとしょうねんのこころにはいっていた」。よけいなしかけがないから、かんきゃくはじゆうにそうぞうのつばさをひろげられる。
 えんげきかのたかなわまちこさん(57)がむかいだくにこをよんだ5つきもおおいりだった。クチコミのリピーターもおおいという。
 ◇あさのがわくらぶ
 「ろうどくげき」のそうさくげんばをしるべく、かなざわしおわりまちに「ろうどくこや あさのがわくらぶ」をたずねた。05ねん4つき、たかなわさん、おもてがわさんらがほっきひととなりけっせい。ちく100ねんのきゅうか2かいがけいこじょうけんげきじょうで、ぶいんはやく70にん。おおくが50〜60だいのじょせいで、ろうどくかいのさんかしゃそうとかさなる。
 いまはあきこうえんへむけたけいこのまっさいちゅうだ。はっせいれんしゅうののち、ぶたいへ。このひのれんしゅうはみやもとてるの「えき」。「もっとしんじょうにちかづいて」。たかなわさんのゲキがとぶ。べつのばめんでは「えんじようといしきしすぎ」。ろうどくひょうげんのきほんは、かたりてがききてのそうぞうりょくをしげきし、さくひんのミリョクをひきだすこと。ひきすぎも、たちいりすぎもいけない。おくはふかい。
 ◇いしをついで
 あつかうさくひんはきょうどしゅっしんさっかやいしかわのみんわなどで、リージョナル・シアター(ちいきえんげき)というかんがえがねっこにある。ルーツはしょうげきじょうのくさわけてきなえんしゅつかのこあらかわてつおさんだ。
 あらかわさんはげきだん「きょうかげきじょう」のえんしゅつがえんで91ねん、かなざわにもきょてんをおいた。「えんげきはほんらい、ちいききょうどうたいとキリハナセない。かつてのかぶきもそう。がっこうやしじょうとどうよう、しみんのげきじょうがあり、じもとのやくしゃがえんじる。かなざわでたねをまきたいんだ」といっていた。だが03ねん、71さいでこころざしなかばでなくなった。
 だかわさんはあらかわさんのいちばんでし。おもてがわさんもかなざわしみんげいじゅつむらでくんとうをうけた。2にんはろうどくげきのでまえこうえんをはじめた。いしをつぎ、やくしゃみずからがでむいてこうみんかんやがっこうを「げきじょう」にするはっそうだ。いまもつづけ、のべ160かいいじょう、やく8000にんがかんげきした。たねはめぶいた。
 ◇ライフワーク
 くらぶせつりつじからのメンバー、かずさわとしこさん(65)=かなざわし=は、5ねんまえにていねんたいしょくした。そのあき、ははをみとった。「ぽっかりこころにあながあいた」とき、ふとおうぼしたしみんげいじゅつむらのろうどくこうざでこうしをつとめていたのがたかなわさんだった。ふくししせつへのでまえろうどくなどにもせっきょくさんかしているすうさわさん。しゅみのいきをこえた「ライフワーク」になった。
 ◇インフラそろう
 「わたしのやくめはねむれるさいのうをひきだし、はなひらかせること」。たかなわさんはかんじている。ていねんご、ろうどくにめざめた60だいのじょせいぶいんはいう。「ここがじぶんをひょうげんできるばしょ」。しごとやかていにおしこめてきたエネルギーを、だいに、だいさんのじんせいのぶたいでかいほうさせたのだ。
 ひょうかわさんは「メディアぶんかへのアンチテーゼ」という。げんだいじんはテレビのようないっぽうてきでかくいつてきなじょうほうにかいならされた。「ろうどくぶたいではききて、かたりてがむきあい、にくせいというアナログなしゅほうでイメージをしげきしあう」
 かつてあさのがわかいわい(かいわい)などにしばいこやがたちならんだかなざわ。ぶんがくのれきしてききばん、24じかんつかえるげいじゅつむらと、けうなインフラがそろう。「だれしもこどものころ、まくらもとでものがたりにうっとりした。げんてんにもどるんです」とおもてがわさん。「はなす」「きく」。ひとだけがもつそうぞうのげんせんをみがく。これは「にんげんかいふく」をめざすこころみである。
………………………………………………………………………………………………………
 ◇おもなろうどくかいよてい
 ◆ミニろうどくかい「みみなしよしかずのはなし」(こいずみやくもさいわ)
 25にち19じはん、かなざわしひろさかのいしかわきんだいぶんがくかん(076・262・5464)。ろうどく・ちゃたにゆきなり、さつまびわ・てらもとけんみね。むりょう。
 ◆なつやすみこどものろうどくじゅく
 26にち〜8つき30にちのまいしゅうどようび10じ〜11じはん、かなざわしおわりまちのあさのがわくらぶ(076・261・0837)。テキストはみやざわけんじ「あめニモマケズ」など。むりょう。

7つき21にちちょうかん

この記事を、ひらがな解除する