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にいがたひともよう:べてらんのばーてんダー・なばたとみおさん /にいがた(まいにちしんぶん)

にいがた人模様:ベテランのバーテンダー・名畑富夫さん /新潟(毎日新聞

3日(日)12時0分



 ◇ししょうのおしえ、いまもむねに−−なばたとみおさん(57)
 ジンとベルモットをステアーしたのち、オリーブをいれたカクテルグラスにそそぐ。レモンピールをしぼるとマティーニのかんせいだ。だんしょうするじょうれんたちにかこまれながらも、ゆうゆうとしたどうさはかわらない。
 にいがたしちゅうおうくのはんかがい、ふるまちでバー「アクエリアス」をかまえて28ねん。にっぽんバーテンダーきょうかいにいがたちくほんぶのじょうにんそうだんやくをつとめる、にいがたバーテンダーぎょうかいのじゅうちんだ。
 バーテンダーのせかいにあしをふみいれたのは72ねん。だいがくをやめ、しかたなくはじめたしごとだった。「あのころのやくめなんてビールとみずわりつくるだけだった。みずわりだって、グラスにボトルとみずいれるだけなんだからね」。しかしウイスキーとみずはひじゅうがちがい、きれいにまぜるのはじつはひじょうにむずかしい。みずわりのふかさをしったのは73ねん、にいがたにもどってつとめはじめたみせで、いちにんのバーテンダーとであったのがきっかけだった。
 わだまさあきさん。「にいがたバーテンダーかいのだいいちにんしゃ」など、なくなってからもしょうさんのこえがやまないめいバーテンダーだ。にいがたでわださんがさいしょにつくりはじめたというきゅうじょうのこおりには、「わだこおり」のながいまものこる。そのわださんからちょくせつ、しどうをうけた。
 あるひ、わださんに、つくったテキサスフィズをめのまえでぶちまけられた。つくりなおしても、だまってすてられるばかり。しこうさくごのすえ、オーケーがでたのは4はいめだった。ふつうならアルコールどすうのひくいものからいれるのがカクテルのセオリー。しかしなまオレンジをつかうテキサスフィズでは、かじゅうはさいごにいれたものがよいとされた。かじゅうはしぼるとすぐさんかする。そんなりくつを、しらずしらずたたきこまれた。
 「なにもおしえてくれないで『みておぼえろ』だし、ひとまえではじかかせるのがスキなひとでね。だけどいまかんがえると、なにひとつむだになったことがないんだよ」
 「しっぱいしてもやりなおせるうちに」とすすめられ、30さいでどくりつ。いらい、おおくのさけスキにあいされてきた。
 「でしが『もうなんねん、みせやってます』なんてじまんしたらひっぱたきますよ。みせはじぶんがやるんじゃなくて、じょうれんさんにやらしてもらってるんだから」【わたなべのぶ】
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 ■じんぶつりゃくれき
 ◇なばた・とみお
 1950ねん、きゅうはたのまち(さどし)うまれ。しゅっしんのさどだかではおうえんだんちょうもつとめた。こんかのやきゅうぶのかつやくにはいっきいちゆうしたという。

8つき3にちちょうかん

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