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しきょくちょうからのてがみ:しごと /えひめ(まいにちしんぶん)

支局長からの手紙:仕事 /愛媛(毎日新聞

29日(月)16時1分



 おおいたけんのきょういんさいようやしょうしんをめぐるおしょくじけんをみていて、ずっとしりたいことがありました。わいろのやりとりをしながら、とうじしゃはそのかんもきょういくしゃとして、どのようなおもいでこどもたちとせっしていたのでしょう。「せいしょくなのに」ともっともらしいことをいうつもりはありません。ただ、そのしょくぎょうをえらぶかぎり、ふみこえてはならないいっせんはあるはずです。がっかしけんでせいかいをかくいぜんのもんだいです。
 ふせいごうかくしゃとしてこんしゅんのさいようをとりけしになり、きょうだんをさることになったしょうがっこうのだんせいきょういんのだんわをしめんでよみました。「こどものことがダイスキで、(がっこうを)でていくのがつらい。しかし、こどもがわるいことをしたときに、どうしどうしていいのかわからなくなった」。おしょくにかかわったベテランも、おなじようなきもちできょうしをしていたころがあるはずです。
 さいじょうしフナヤコウのじどうぶんがくさっか、おおにしでんいちろうさん(73)をたずねたとき、じけんのかんそうをしつもんしました。おおにしさんはにいはましのしょうがっこうこうちょうでたいしょくするまで37ねんかん、しょうがっこうのげんばにいました。たいしょくごはそうさくかつどうがちゅうしんとなり、けんりつとべどうぶつえんのホッキョクグマ、「ピース」をだいざいにした「がんばれ!しろくまピース」や、まいにちしんぶんちょうかんのれんさいどうわ「がんばれ!こどもかわうそ」など、いっかんしていのちをテーマにしたさくひんをはっぴょうしています。「こどもにいのちのとうとさをおしえていくのがしごと」。OBになってもきょうしでありつづけているようにかんじ、いけんをききたくなりました。
 「いちにんいちにんのこどもにかおをむけちかいかんけいをたもっていたら、おきなかったことだとおもいます。せんせいにもとめられているのは、こどものたちばでかんがえていくことですから」とおおにしさんはひひょうしました。しかし、そのごのことばはいがいなものでした。
 「ぼくらのげんえきじだいは、きょうしのしてんでばかりこどもをみていました。そのせいで、なんどもあたまをたたかれるおもいをしました」。おおにしさんはわすれられないおもいでをあげました。「ほんとうにくだらないことをしてしまった」ともらしながら。
 たんにんするじどうをたいしょうに、どんなちょうしょくをとりとうこうしているのかちょうさをしました。そぼと2にんでくらすじょしじどうのかいとうはもはんてきでした。こたえにまんぞくしていると、じょしじどうのちかくにすむどうきゅうせいはうそをついているとひていします。おおにしさんはかていほうもんをしました。そぼはにゅういんちゅうでした。じどうはびょういんで、そぼのベッドのしたでねとまりしていました。6にんへやにいるほかのにゅういんかんじゃのせわもするかわりに、それぞれからすこしずつのこったしょくじをもらいちょうしょくにしていました。がっこうでじょしじどうは、そのことをだまったままでした。「ひょうめんてきなことしかみずにこどもをわかったつもりでいました」。いまもおおにしさんのいましめとしてこころにのこっています。
 じぶんのしごととしんし(しんし)にむきあわなければならないのは、きょうしだけではありません。【まつやましきょくちょう・こいずみけんいち】
 koizumi‐kenichiあっとmbx.mainichi.co.jp

9つき29にちちょうかん

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