<皐月賞:追い切り>
坂路で追われたヴィクトリーはラスト1ハロンで急ブレーキをかけ、陣営が懸念していた通りスムーズな追い切りができなかった。13秒4−12秒5−12秒7と軽快に登坂していたが突如、失速。乗り手のステッキにもまったく反応せずに、しまい14秒5もかかった。これまでも頻繁に自分から走りをやめるわがままな面を見せていたが、やはり指示に反抗した。優等生だった兄リンカーンとは正反対の性格。何しろ先週は尻っぱねして騎乗者を振り落とし、カラ馬で坂路を駆け上がった前科がある。蛭田助手は「それなりに時計になったのでよかった」と、追い切りができたこと自体を評価するしかなかった。
競馬でも掛かり気味に飛ばして、あん上の意のままには動かない。「よく勝っていると思うが、今度は輸送に多頭数と課題が多い」。担当者の心配の種は尽きない。