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WSJ-カーコリアン氏、MGMミラージュの有力資産買収を提案(ダウ・ジョーンズ

22日(火)10時50分



ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)著名投資家カーク・カーコリアン氏は、同氏が株式56%を保有している米カジノ大手MGMミラージュ(NYSE:MGM)に、同社の最も価値ある資産であるベラージオ・ホテル・アンド・カジノとシティーセンターの買収を提案した。MGM全体の買収に発展する可能性もある。

同氏率いる米投資会社トラシンダは21日発表の声明で「トラシンダは、ベラージオ・ホテル・アンド・カジノとシティーセンターの買収に向け、MGMミラージュと交渉を始める意向である」としている。また、MGMミラージュへの投資について戦略的選択肢を追求する方針であることも表明しており、「その選択肢には、MGMミラージュの未保有株の全部または大部分の再編も含まれる」としている。

カーコリアン氏の動きは表面上、ラスベガス・ストリップ(大通り)の3分の1またはそれ以上を巻き込むことになる。MGMミラージュはこの大通り沿いにあるホテルの客室の約半分を保有している。アナリストによると、カーコリアン氏が取得しようとしている2つの資産はMGMミラージュの宝。このうちシティーセンターは70億ドル規模の住宅・商業施設開発プロジェクトで、2009年に完成の予定。

カーコリアン氏の今回の提案は、MGMミラージュの年次株主総会を22日に控えた同社経営陣の不意をついたようだ。同社取締役会は声明で「トラシンダからの提案の検討に取りかかり、その後回答する。当社は、株主、取引金融機関、従業員、当社の営業地域の社会への責任に留意している」と述べた。

カーコリアン氏の提案の背景には、未公開株投資会社が潤沢な資金を待ち、さまざまな業界であらゆる資産の買収金額を競り上げているという状況がある。最近では、カジノ大手の米ハラーズ・エンターテインメントが投資会社による買収で非公開化された。

カーコリアン氏の提案については、MGMミラージュ株を保有していないというジェイソン・エイダー氏が「この提案は常軌を逸している。一見すると内部取引のようだ。カーコリアン氏はMGMの最良の資産だけを選び出そうとしている」と直ちに非難した。エイダー氏は元証券アナリストで、現在はヘイグラウンド・コーブ・アセット・マネジメント社長。

MGMミラージュが保有する資産は、低予算客向けのサーカスサーカスからアッパーミドルクラス向けのマンダレイ・ベイまで幅広い。

カーコリアン氏がベラージオとシティーセンターを取得すれば、カジノ運営大手ウィン・リゾーツ(Nasdaq:WYNN)のスティーブン・ウィン最高経営責任者(CEO)と互角に競争できる立場になり、カジノ業界の上位争いが再燃しそうだ。ウィン氏が保有していたミラージュをMGMが数年前に買収して以来、競争の激しさは次第に弱まっていた。利益率が高く大幅成長が見込めるラスベガスの高級志向の市場で、両氏が上位を占めることになる。

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