ドイツ・ブンデスリーガ第33節の全9試合が10日に行われた。すでに優勝を決めた首位バイエルン・ミュンヘンのほか、前節2位のベルダー・ブレーメン、同3位のシャルケ04は順当に勝利を収めたが、同4位のハンブルガーSV、同5位のVfBシュツットガルトが敗れ、来季のUEFAカップ出場を狙うチーム間で順位の変動があった。
また1部残留を懸けて争う下位クラブ中、最下位のハンザ・ロシュトックおよび17位MSVデュイスブルクの2部降格が決定となった。15位のアルミニア・ビーレフェルトは、試合終了間際のアンラッキーなオウンゴールで1部残留を決め損ねたため、16位の1.FCニュルンベルクとの残留争いは最終節にもつれこむことになった。
前節2位のベルダー・ブレーメンは、同8位のハノーファー96を6−1(前半2−0)の大差で破り、2位の座を守った。ブレーメンは序盤から、萎縮気味のハノーファーに猛攻を仕掛けた。フリンクスの25メートルラインからのフリーキックがバーをたたいた2分後の14分、ナウドが自陣から前線まで相手DFを振り切り独走し、ラストパスをアルメイダに送った。アルメイダはこれをゴールにあっさりと流し込み、ブレーメンが先制。完全に試合の主導権を握ったブレーメンは、先制点をアシストしたナウドが27分にフリーキックをヘッドでネットに押し込み、2点目を獲得した。ブレーメンは2点のリードを奪ったことで攻撃の手を緩めたが、浮き足立つハノーファーに反撃のチャンスは与えられなかった。
終盤に入るとブレーメンの勢いが再び増した。ボロウスキーが73分に3点目を決めた後、80分にはブレーメンにPKが与えられた。キッカーを務めたディエゴのシュートは、ハノーファーのGKエンケに片手でブロックされたが、左サイドに出たボールをそのままディエゴがキープし、ゴール前に走り込んだクラスニッチにループパス。クラスニッチはこれをヘッドでとらえてシュートし、ブレーメンが4−0とリードを広げた。82分には、左サイドを上がったクラスニッチのクロスをローゼンベリがあっさり流し込み5−0。87分には、ハントがGKエンケをかわしてシュートを決めて6−0とした。対するハノーファーはロスタイムにPKを与えられ、フシュティが一度はGKビーゼにはじかれながらもヘッドで決め直して1点を返したが、ブレーメンの大量得点の前では焼け石に水だった。
前節10位のアイントラハト・フランクフルトとホームで対戦した同3位のシャルケ04は、クルスタイッチのゴールで1−0(前半0−0)の勝利を飾り、2位ブレーメンを勝ち点2ポイント差で追う位置に踏みとどまった。シャルケはフランクフルトのコンパクトな守備を攻めあぐねたが、65分にラキティッチのコーナーキックをクルスタイッチがヘッドでゴールへ流し込んで先制。そのまま逃げ切ることに成功した。主力選手を多く欠いたフランクフルトは最後まで攻撃の糸口を見いだせず、同点に追いつくことができなかった。
共に来季のUEFAカップ進出枠を狙う前節7位のVfLボルフスブルクと同5位のVfBシュツットガルトの直接対決は、ホームのボルフスブルクに軍配が上がった。ボルフスブルクは一方的な展開でシュツットガルトを粉砕し、4−0(前半2−0)の勝利を飾った。ボルフスブルクは16分、GKシェーファーのミスを突いてマルセリーニョが先制ゴールを奪い、その後はゼコ(22分)、コスタ(55分)、デヤガーのダイビングヘッド(75分)で順調に点差を広げた。一方のシュツットガルトは18分、グラフィチと右サイドゴールライン際で競り合ったメイラが相手の胸を腕で突いて一発退場処分を受けたため、1時間以上を10人で戦わねばならなかった。
前節14位のエネルギー・コットブスは残留を懸け、来季のUEFAカップ出場枠を目指す同4位ハンブルガーSVと対戦した。効率よくゴールを奪ったコットブスは2−0(前半1−0)でハンブルガーSVを下し、1部残留をようやく確実にした。序盤のチャンスを決められなかったハンブルガーSVは、ランゲロフの絶妙のパスを受け取ったリビッチに、GKロストの頭上を抜く先制ゴールを決められた(29分)。コットブスは守備を固めてハンブルガーSVの攻撃に耐えた。84分にはクキエイラのバウンドパスが前線に抜け、タイミング良く飛び出したセレンセンがつま先でボールをネットに押し込み、コットブスが2−0とリードを広げた。
わずかな残留のチャンスに懸ける前節17位のMSVデュイスブルクは、すでにDFBカップとリーグ優勝の2冠を達成した首位バイエルン・ミュンヘンをホームに迎えた。前半あっさり3点を奪われたデュイスブルクは、後半2点を返したものの巻き返しはならず、2−3(前半0−3)で敗れ、1シーズン限りで再び1部を離れることが決まった。
前節最下位のハンザ・ロシュトックは、ホームで同6位のバイヤー・レバークーゼンと対戦した。ロシュトックは試合への高すぎる意気込みが裏目に出たのか、レバークーゼンに2本のPKを奪われ、1−2(前半0−1)で敗れた。これでロシュトックの残留の可能性は完全に消え、来季を2部で迎えることになった。
レバークーゼンは消極的な試合運びながら要所要所を締め、40分(ロルフェス)と58分(カストロ)の2本のPKでロシュトックをリードした。83分には、この日ブンデスリーガデビューを飾ったDFヘーゲラーが警告累積による退場処分を受けた。しかしレバークーゼンは、ロシュトックの後半の追い上げをメンガ(67分)の1点で食い止め、UEFAカップ進出枠の4位に浮上した。
このほか、前節9位カールスルーエSCと同13位VfLボーフムの対戦は、3−1(前半1−0)でアウエーのボーフムが勝利を飾った。また前節15位アルミニア・ビーレフェルトが同12位ボルシア・ドルトムントと顔を合わせた一戦は、2−2(前半2−1)のドローに終わった。ビーレフェルトはこの試合に勝てば1部残留が決まるはずだったが、2−1のリードで迎えた83分に不運が訪れた。ドルトムントのフレイがペナルティーエリア前から蹴ったフリーキックは、壁を越えてゴールの左上隅に当たって鋭く跳ね返り、ボールの方向に素早く向き直ったGKフェルナンデスの顔面に当たってゴールネットに飛び込んだ。このアンラッキーなオウンゴールで、ビーレフェルトの残留確定は最終節に持ち越されることになった。またドルトムントのコバチは78分に警告累積で退場処分となり、最終節のボルフスブルク戦に出場できなくなった。
前節11位のヘルタ・ベルリンとアウエーで対戦した同16位の1.FCニュルンベルクは、74分にラファエルにゴールを決められ、0−1(前半0−0)で敗れた。ニュルンベルクの順位は引き続き降格ライン以下の16位だが、15位のビーレフェルトが引き分けたことで、1部残留のチャンスが手元に残った。
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