◆小学校低学年・課題
◇大きくなってよかったね−−高知市立大津小2年・小松幹さん
ぼくの弟も「ちいさなあかちゃん」だった。だから、この本を見たとき、すぐ読んでみたい、と思ったんだ。
この本を読んでまず、ミルクがはなから入っていたそうだな、いきが上手にできないなんてくるしそうだな、と思った。すると、
「いつきも、おんなじだったんよ。」
とお母さんは言って、しゃしんとビデオを見せてくれた。ビデオを見て、ぼくはびっくりした。だって、弟はイサベルとそっくりだったから。ふつうの元気な赤ちゃんとはちがう弟は、かわいいというよりかわいそうだった。
イサベルが生まれて少したつと、タイスくんとロッテちゃんは、つまらなくなっておこったね。早くイサベルのそばに行きたいのに、ずっとがまんしてたもんね。それに、ママとパパは、イサベルばっかりをかわいがっているような気がして、二人はさびしくなってきたんじゃないかなあ、と思う。ぼくは、弟がびょういんにいる間、おじいちゃんおばあちゃんのいえでくらして、すごくさびしい思いをしたから、わかるんだ。
だから、もうすぐ、イサベルをいえにつれて帰れると、びょういんの先生が言ったときは、ぼくもすごくうれしかったよ。
「二人ともよくがまんしてまったね。よかったね。これで、かぞくみんなでくらせるね。」
と言ってあげたくなった。
弟がたいいんしたころにとったビデオも見た。弟におっぱいをあげているお母さんと、弟の頭をやさしくなでているぼくが、うつっていた。本とうにしあわせそうだった。
このごろは、弟とけんかばっかりで、弟なんかいらない、と思うときがある。だけど、ぼくは「ちいさなあかちゃん」をそだてることがどれだけ大へんなことかよくわかったし、かぞくがそろってくらせるようになった時の、うれしい気もちを思い出すことができたんだ。
いつき、元気に大きくなってよかったな。これからも、いっぱいいっしょにあそぼうな。
リヒャルト・デ・レーウ マーイケ・シーガル 野坂悦子訳「ちいさなあかちゃん、こんにちは!」(講談社)=つづく
1月5日朝刊